【第一話】すべては、タイのホステルから始まった。

【第一話】すべては、タイのホステルから始まった。

なぜドイツのジュエリーショップと提携するに至ったのか。Adam x sajiring 創設秘話。

2023年9月、タイ。

スプーンを探すために訪れたその旅で、  
僕はひとつの出会いをした。

それが、このプロジェクトの始まりだった。

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タイに着いた初日、  
知り合いが経営しているホステルに向かった。

どんなスプーンと出会えるか僕はひたすらにワクワクしていた。空港を降りてすぐの異国の空気の匂い。人の活気。

9月のタイは、とにかく暑い。  
タクシーで市街地まで出て、そこから歩いてホステルへ。あ〜はやくビールでも飲みたいなとずっと思っていた。笑

(写真:タイのビールはスッキリしていて美味い。毎日飲んだ。)

なんだかんだ歩いて10分くらいしてホステルに着いた。

汗だくになりながらエントランスに入ると、 受付にはタイ人の青年がひとり。

そしてその奥、共有スペースのソファで  
こちらを見ながら、ニヤニヤしている西洋人の青年がいた。

その笑顔がやけに印象的だった。

彼の名前は、MarcoAdam。

ドイツで3代続くジュエリーショップの後継者だった。

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実は彼は、僕が来ることをすでに知っていた。

ホステルのオーナーが、  
「日本からスプーンで指輪を作っているやつが来る」と  
彼に話していたらしい。

だから彼は、バンコクへ向かう予定を遅らせてまで  僕を待っていた。

(写真:実際に出会ったホステル)

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お互い歳が近いこともあり、一緒にビールを開けて乾杯していろんな話をした。音楽のこと・趣味のこと・仕事の事。
どちらも“装飾品”に関わる仕事をしていること、  
そしてビールが好きなことで盛り上がった。

気づけば自然と打ち解けて、  
お互いの国の話や、これまでのこと、  
そしてそれぞれの作品を見せ合った。

時間にすれば1〜2時間ほど。

でも、不思議とそれ以上の密度を感じる時間だった。彼は本当に良いバイブスの持ち主だった。

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その日、彼はバンコクへ旅立ち、  
僕たちはそれぞれの道に戻った。

タイで一緒に過ごしたのは、たった数時間。

それでも、その出会いは現在まで続くはじまりだったのだ。

タイでのスプーン探しの旅は、また別の機会に書くとしよう。まずは彼とのストーリーが先だ。

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数ヶ月後。

彼が彼女と一緒に日本に来ることになり、  
僕と当時の彼女と4人で、鎌倉と横浜を巡ることに。また会えた時は既にブラザーな感じがあった。異国で会った友に、自分の土地で会うことは嬉しい。

海を越えて、また同じ時間を共有し、いろんな場所を案内して色んな話をした。

あの時の延長線のような、不思議な再会だった。

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そして、彼がドイツに帰国した後。

一本の連絡が届く。

「こっちのスプーン、送るよ」

それは、とても自然で、  
でも確実に何かが始まる言葉だった。

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このプロジェクトは、

海を超え、  
時代を超え、  
素材の運命までも超えていく。

多くの人を魅了したコレクション

“Adam x sajiring”

そのはじまりは、  
タイの小さなホステルでの、  
たった数時間の出会いだったのだ。

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次回。

なぜ、このスプーンは溶かされてしまうのか。

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